――ベルフェゴールの第一印象を教えてください。

最初は絵で見たんですけど、「こういう子ですよ」って言われていた印象よりも、表情が「なんか企んだりしてそうだな」とか、「裏とかがあったりするのかな」みたいに思っていたんです。あと、衣装がすごい攻めてるような、だらしないだけのような(笑)、きわどいラインを行っているなって思っていたんですけど、演じてみたら裏表とかじゃなく、ただ単に「かわいいな」って感じました。

　フィギュアを見ても、だらしなさがお肉にもちゃんと乗っていて、ベルフェゴールを体現している感じがありますね。ほかの子がけっこう理想的な身体をしている中で、ベルフェゴールはそんなに爆乳ではないけどお乳が垂れてたり、お腹にお肉も乗ってたり、でも太股とかはいい具合にセクシーだったりで、親近感があります(笑)。

――最初に「罪の告白 電脳グリモワール」を収録してから、アニメの収録となりましたが、キャラ作りの面ではいかがでしたか？

「電脳グリモワール」とアニメとでは、ちょっとだけ印象が違ったりもしたんですけど、そこは素直に受け入れました。だからもしかしたら、観てくださる方の中にも「印象が変わったかな？」と思う人もいるかもしれません。自分も最初に渡された資料と、その後に知っていくことでは、ちょこちょこ違ったり、新しい印象を受けたので、ベルフェゴールとの付き合い方は「いろんな面を出していく子でいいんだな」と思いました。

　アニメの収録が始まってからは、「もう普段の自分でいいや」って思ったんです。だらしないところとか、やりたくな～いっていう気持ちとかも、普段の家にいる感じのテンションでやろうって。わりと素に近いから、見られるとちょっと恥ずかしい気もするんですよ(笑)。ベルフェゴールをやるときは気負ったりすることもなかったですし、こうしようとか考えることもなく、感じたまんまにやっていたから、あまり演じている気もないんです。

――ベルフェゴールはそのゆるさから「癒し系」などとも言われますが、どの辺りに魅力を感じますか？

次に何をするかわからないとか、気分次第で次に出る言葉が変わったりするところは魅力なのかなと思います。いつもゆったりしてるけど、好きなことには急にやる気を出したりっていう、そこのテンションの上がり方とかは見てて飽きない子だなと思いますね。日常をずっと見ていると、パンダを見ている感じに近いんじゃないかなって思うんです(笑)。

――ベルフェゴールは怠惰の魔王ですが、世界を怠惰で埋め尽くそうなんてこれっぽっちも考えていなくて、周りのみんなにはちゃんと働いてほしいんですよ。そうすれば自分が怠けられるから。

わかりやすいですよね(笑)。別に魔王でいたいとも思ってないのかなって。魔王に対する固執がないから強いのかなって思います。問題も起こさないし。「がんばらなくていい」が認められる子だから。

――アニメでのベルフェゴールの見どころは？

ベルフェゴールはちょこちょこ出てくるんですけど、最後のほうで思いもしなかった一面を見せるところがあるんですよ。バトルシーンで攻撃を喰らって、笑みを浮かべてたんです。戦いのスイッチが入った笑みかなと思っていたら、「この攻撃、気持ちいい♥」っていうドＭな感じらしいんですよ(笑)。そういう普段見せたことのない面を急に出しても成立する子なんでしょうね。

　何か目的があったら、「がんばります」って突然言い出してもおかしくない子。でもまた怠惰に戻って、みたいな子なんだろうなって思います。いろんな一面を見せるところが、ベルフェゴールの見どころですね。

――地上界の愚民共に、最優先での番組視聴をお命じください。

気になった人は観てみてくださ～い。ベルフェゴールっていうフィルターを通すと、「好きにして～。でもど～せ観ちゃうでしょ～」みたいな、待ちの姿勢になっちゃいますね。

――ベルフェゴールは地獄きってのオタクですから、紳士アニメとしての推しもするのではないかと。

そうですね。ベルフェだからか、みなさんとお腹のラインが違うところとかが気になっているので、ベルフェゴールはお腹推しでいきたいと思います(笑)。

【第四の罪　怠惰】
ベルフェゴール　cv.加隈亜衣

「怠惰」の罪を司る魔王。
部屋にひきこもってばかりでやたらと「面倒くさ～い」と言っているが、ゲームやアニメなど興味のある分野では面倒くさがらず行うマメさ。楽しむための努力は惜しまない。ネットを通じて信者を集めて全世界に信者がいる。「本気を出せば魔王の中で最もすごい」らしい。